夏野菜の定番といえばキュウリですね。キュウリは浅漬けやサラダで少量だけ食べている、という方も多いのではないでしょうか?
夏になると、野菜売り場には必ずと言っていいほど、キュウリが並べられていて、1本あたりの値段も安くなりますね。たとえば3本で100円位になっていたら、もちろん3本買います~。
野菜の中では安くて手に入りやすいので、お手軽野菜だと思っていましたが、キュウリには、それだけではもったないぐらいに、美容や健康に良いということがわかりました。
知られざるキュウリの美容や健康のパワーについてご紹介します。
キュウリの健康効果
脂肪を分解する
近年の研究で、キュウリには脂質分解酵素であるホスホリパーゼという酵素が含まれていることがわかりました。
ホスホリパーゼは、細胞膜を構成するリン脂質を分解する酵素で、キュウリに含まれているホスホリパーゼは、従来型よりも分解力が高いことがわかっています。
たんぱく質の分解
たんぱく質分解プロアーゼを含むので消化を助け、胃腸の負担を軽くします。さらに、キュウリ独特の香り「スミレ葉アルデヒト」は、ストレス解消に効果があるとされています。
むくみ解消
キュウリにはアミノ酸の一種、シトルリンが含まれています。シトルリンはNO(一酸化窒素)の生成を促すことによって血液の流れがスムースになり、栄養素などの体のすみずみまで届けるとともに、老廃物を滞りなく排出させます。
冷え症改善やむくみ予防などに効果があるといわれています。
キュウリの効果を存分に活かすには?
キュウリに含まれている酵素を存分に活かすには、他の酵素と同様に、すり下ろすことで倍増させることができます。すりおろしでドレッシングや塩麹、お醤油などと混ぜ、サラダや豆腐にかけると美味しくなります。
夏はスムージーにしても、たくさん摂取することができます。キウイやメロン、パイナップル、バナナなどと合わせても。ただし、ビタミンCの多い果物と合わせる時は、オレンジやレモン汁など柑橘類を加えのがポイントです。
アスコルビナーゼというビタミンCを酸化させる酵素を抑えます。
キュウリは、どちらかというと地味な野菜で、栄養効果についてはあまり知られていなかったですが、こんなに健康にいいということがわかれば、もっと食生活に取り入れてみたくなりますね。
1日560gの野菜で死亡リスクが4割低下!
厚生労働省では、1日350gの野菜を食べるように推奨しています。さらに、1日560gを食べる、とがんや脳卒中のリスクが42%下がるというロンドン大学の研究結果が報告されました。
夏はキュウリやトマトなどの夏野菜も美味しい季節です。1日350gでも辛いという人は、少しでも野菜を食べる量が増えればがんや脳卒中を下げる効果があるそうなので、野菜が苦手な人は、少しずつでも増やしていきましょう。