寝る前と朝の体重差があるのは知っていますか? 「朝起きて体重計に乗ったら体重が減っていた」こんな嬉しい経験はあなたもあるのではないですか?
ダイエットの経験はあると思いますが、体重は一体どんなときに落ちるのでしょうか。体重が落ちる=脂肪が減るのが理想です。その脂肪が最も多く燃焼しているのは寝ている時です。
代謝がきちんと行われている身体なら、寝る前よりも起床後の体重が約600g~1kgの変化が現れます。では夜寝ているだけでどうして体重が減るのか不思議に思う人もいるのではないでしょうか。
なぜ睡眠中に体重が減るのか?
実は睡眠と体重には密接な関係があります。寝ている間にもカロリーは消費されています。
脳は寝ている間も動いています。身体の機能の一部は活動し続けている。つまりカロリーが消費されるのです。個人差はありますが、一晩で300キロカロリーほど消費されると言われています。
就寝中にじっとしている時、心臓を動かしたり呼吸や体温維持など、生きていくために必要なエネルギーが基礎代謝です。
生活の中で使われるエネルギーや食べる時に使われるエネルギーがありますが、よりはるかに大きなエネルギーです。この基礎代謝の高い低いが、痩せ体質を決定するほどなのです。
1日何回も体重を測ってみるとわかりますが、朝起き抜けの体重が一番少なくて、夕食後寝る前の体重が一番多いです。
寝ているあなたの体内で起きていること
就寝中あなたの体内では脂肪が分解し、酸化されてエネルギーに変わります。その際水と炭酸ガスを出すため、燃焼がスムーズにできると翌朝の尿の量が増えて、体重も落ちるのです。
痩せ期に突入すると、朝起き抜け時に尿の量が増えるのがわかります。寝る前の体重と翌朝トイレ後の体重差が800g以上なら、基礎代謝が高いと判断する説もあります。
質の良い睡眠が痩せるカギを握っている
質の良い睡眠を取ると基礎代謝も高まり、脂肪を燃焼しやすくなります。体重が減るのはレム睡眠とノンレム睡眠も関係しています。
レム睡眠は身体だけが休んでいる場合、ノンレム睡眠は身体も脳も休んでいる場合です。レム睡眠は90分間隔で訪れるとされ、目覚める時間が近づくと増えていきます。
この周期が乱れずに朝起きた時ぱっちりと目覚められ、疲れが取れていれば質の良い睡眠です。夜中に目覚めたり疲れが取れていない場合、質の良い睡眠が取れていない可能性があります。
また前日の夜よりも体重が減っていなかったら、良質な睡眠を得ることができていないかもしれません。代謝が落ちてしまっていると考えられます。
質の良い睡眠が取れていれば基礎代謝も高まります。脂肪を燃焼しやすい体になるので体重は減ります。
朝晩2回の体重測定が痩せ体質になるポイント
朝の夜の2回体重をはかります。体重が前日の夜より減っていなかったら良質な睡眠が取れず、代謝が落ちている状態だと分かります。睡眠不足が続いていたり夜更かしをしている人は痩せにくい体になっています。
睡眠環境を整えるポイントとして睡眠の質を上げるには、まず室内環境を整えます。寝具は清潔にし、寝る1~2時間前から照明は少し暗めにします。パソコンやスマホの使用は控えましょう。
深い睡眠のためには寝室の空気をきれいにします。ホコリなどの異物が睡眠を妨げるので空気清浄機の使用、乾燥対策に部屋干しも効果的です。
まとめ
体重が減少する時は睡眠中です。就寝時間が多少遅くなっても大丈夫なので、トータルで7時間の睡眠を目指しましょう。
あなたが効率よく体重を落としたいなら、お腹がグーグーなっている状態でお布団に入るということを一度試してみて下さい。きっと自分の身をもって体重がいつどんな時に落ちるのかが分かるようになります。