トマトの栄養成分は近年美容・ダイエット・疲労回復など様々な効果が期待されています。トマトには中性脂肪の値を下げる働きがあり、成長ホルモンの分泌をサポートして代謝をアップさせるなど、ダイエット食材としても注目されています。
特に最近では、その栄養を手軽に効率よく摂取できるトマトジュースが再ブームを迎えています。トマトジュースを1日1杯飲むだけでダイエットにつながるというのです。
トマトに含有されている13-oxo‐ODAという物質に、血中中性脂肪の値を下げる働きがあることが2012年に京都大学の研究で明らかになりました。トマトに含まれている色素成分・リコピンにも脂肪吸収を緩やかにする作用があります。
たとえばトマトジュースと牛乳を一緒に飲むと、リコピンの吸収率が向上することが分かっていますが、これは牛乳に含まれる脂質の影響によると考えられています。
熟したトマトはダイエット向き
一般に生食用として販売されている多くの品種のピンク系のトマトよりも、加工用トマトやミニトマトのような赤系トマトの方がリコピンを含んでいます。また熟度によってもリコピンの含有量は大きく異なり、真っ赤に熟した完熟期のトマトが最も多くリコピンを含んでいます。
トマトジュースに使用されている加工用トマトは完熟トマトだけなので、生食よりも栄養価が高いトマトを手軽に摂れるのがジュースの魅力です。
成人が1日に必要なリコピンの量は15㎎です。市販で売られている1本180~200mlのトマトジュースは、18~20㎎のリコピンが含まれているので、1日1本のトマトジュースを飲むだけで、リコピンが持つ脂肪吸収抑制効果を得られます。
善玉コレステロールを増やす働きも
食品メーカー、カゴメの長年の研究成果によると、トマトのリコピンに善玉コレステロールを増やす働きがあることが分かってきました。リコピンは同時に悪玉コレステロールを減少させ、間接的に善玉コレステロールを増加させることも期待できるというのです。
リコピンの吸収率を高めるトマトの摂り方としては、朝に摂る・油と一緒に摂る・加熱するの3つがポイントです。
吸収率が高まるのは朝
トマトを朝に食べると、昼や夜に食べたときよりもリコピンの吸収率が高まることが、動物試験の段階ですが明らかになってきました。ヒトでも同様の結果が得られるかどうかについては今後検証を行うようです。
油と一緒に摂る
リコピンは油に溶けやすいため、トマトをオリーブオイルなどの油で調理したり一緒に食べたりすると、吸収率が向上します。またトマトに含まれるβカロチンもオリーブオイルと一緒に摂ることで効率よく吸収できます。
加熱する
トマトを加熱することでトマトの細胞が壊されると、リコピンが細胞の外に出てくるためリコピンの吸収率が向上します。トマトの栄養を効率的に摂るためには、ジュースを飲む前に電子レンジで1分ほど温めてから、オリーブオイルなどの油を少し加えるのがポイントです。
まとめ:
手軽にトマトの栄養成分を摂取でき、ダイエットにも効果的なトマトジュースですが、塩分を使っているジュースがあります。塩分の摂り過ぎを避けるためにも、必ず無縁トマトジュースを選ぶようにして下さい。伊藤園のトマトジュースは「砂糖・食塩不使用でトマト果汁100%濃縮トマト還元」となっていました。これなら安心ですよね。
夏が旬のトマトには様々な健康効果があります。意外と知られていませんが、トマトジュースはダイエットにも活用できるので、とてもおすすめです!