少し前まで半身浴ダイエットが流行っていましたが、今は全身浴ダイエットが流行しています。この全身浴、実は脂肪を燃やしながらダイエット向きの体を作るので、ダイエッターが行いたい入浴法なんです。
では、この半身浴と全身浴って、どのように違うのでしょうか?
代謝を高めるのが半身浴
半身浴がダイエットに良いと言われていたのは、代謝を上げるためです。昔から「悪寒足熱」というように、上半身は冷やして足を温めるという方法は、健康に良いとされてきました。代謝が良くなることで、体の調子を整える効果が得られるからです。
当ブログでも「代謝」という言葉はよく出てきますが、代謝が良くなると、それだけで体が多くのエネルギーを欲するようになります。摂取カロリーをたくさん使ってくれるようになるので、ダイエットに良いと言われてきたのです。
半身浴の良いところは、体に負担がかからないため、妊娠中の方やお年寄りでも長時間お湯に浸かっていられます。長く浸かることにより、水圧で足の血行が促進され、むくみの改善効果が得られるので、立ち仕事の人やむくみやすい人に合います。
このような理由で、半身浴は理想的な入浴方法として人気があったのです。
カロリーの消費が上がるのが全身浴
それに対して全身浴は、カロリーの消費がアップするという理由で、注目を浴びています。入浴するだけでカロリーを消費するということは、入浴自体が運動しているのと一緒という考え方です。
代謝を高めてじっくり痩せようとする半身浴と違って、短期間で痩せられる全身浴は、早く効果を得たい人におすすめです。
気になる消費カロリーですが、40℃のお湯に10分使った場合40kcal、42度だった場合は80kcalにもなります。40kcalはウォーキング10分相当、80kcalはジョギング10分相当に当たります。
これはつまり、ただお風呂に入っているだけで、ちょっとした運動をしたのと同じことになるわけです!また全身浴は、カロリー消費以外にも嬉しい効果があります。全身の筋肉がほぐれてリラックス効果を得られ、デトックス効果も期待できます。
デトックスはダイエットにも良い効果です。体の中の老廃物を排出することにより血流を良くし、脂肪を燃焼しやすくなるのです。長い目で見た時に、老廃物が少ないスッキリした体は痩せやすいです。
全身浴は、脂肪を燃やしながらダイエット向きの体を作るという点で、ダイエッターが行いたい入浴法です。ただ全身浴は、半身浴に比べると体に大きな負担がかかります。でも正しく入浴すればその負担も軽減されます。
全身浴の基本は「出たり入ったり」です。全身浴は熱いお湯に長時間体全体に浸かるので、体に大きな負担をかけてしまうため、体の熱が上がらないようにします。
入浴の手順として、まずは入浴前にかけ湯を行い、体を熱さに慣れてから入浴します。入浴後は10分でいったん湯船から出ます。もし10分も持たずに熱いと思ったら、無理をしないでその場ですぐ出ましょう。お湯から出たら3分ほどは、髪を洗ったり体を洗ったりします。
3分経ったらまた入浴します。というように、「出たり入ったり」を繰り返します。この動作を3回ほど繰り返すことで体の負担を軽くし、よりカロリー消費効果を期待することができます。
お湯の温度は40~41℃がベストです。入浴中はなるべくマッサージをしたり、足や手を振ったりして血流を良くしてあげます。脱水にも気をつけたいので、ペットボトルに水やお茶を入れてお風呂場に持ち込んでも良いですね。
お風呂は本来リラックスして1日の疲れを癒すためのものなので、無理をしないで自分が気持ちいいと思える範囲で行うのが、長続きするコツです。私はアロマ風呂で全身浴を楽しんでいます。
アロマの入浴剤は乾燥しがちなお風呂での肌をしっとりさせてくれたり、芳香成分をとりこむことができます。お湯だけのお風呂よりも、入浴剤を入れた方が断然効果が高いですよ。