生理前に豆乳を飲むとダイエットに効果的とか、痩せるって聞いたことがありますけど、それは本当なのでしょうか?
女性の体の中心には、女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンとプロゲステロンが作られます。この2つのどちらか一方が優勢になれば、もう一方は影をひそめるというように、2つの女性ホルモンはお互いをコントロールしている関係です。
生理前に豆乳を飲むとダイエットに効果的です!
プロゲステロンが優位になるのは、排卵日から生理になるまでの2週間で、それから徐々にエストロゲンが優位になります。プロゲステロンが優位になる生理1週間前は、体に水分を溜め込むようになり、体重が増えるのです。
生理が始まると溜め込んでいた水分が体から排出してむくみが解消されるので、生理後は豆乳を飲んでも体重が減ります。
一方で女性の体は、2つの女性ホルモンバランスの変化で、精神的に不安定になるときがあります。特にプロゲステロンが優位な生理前1週間と、エストロゲンが増えていく生理中は、精神的に不安定になりやすいため、食べることで精神を安定させようとする傾向にあります。
そこで注目されたのが豆乳です。豆乳に含まれているイソフラボンは、エストロゲンと似た成分構造を持っています。すると体はホルモンバランスの変化が緩和されてていると認識し、生理前や生理中の精神不安も軽減されるので、過食も抑えられるようになります。
そのため生理前に豆乳を飲むとダイエットに効果的という訳なのです。
大豆のダイエットパワーを知ってましたか?
大豆を煮る時に出るぶくぶくした泡のサポニンには、体に脂肪が蓄積されることを防ぐ働きがあります。豆乳のかすかな甘みやコク、苦みなどもサポニンによるものです。
また、約60兆個と言われる細胞の全ての細胞膜を構成している主成分レシチンも、豆乳に含まれる注目すべき成分です。レシチンは水も油にもなじみやすい性質を持っています。
血管壁や肝臓の周りについているコレステロールをくっつけて肝臓に戻したり、老廃物を排泄しやすくするという働きがあります。生理に関わらず、大豆製品の豆乳にはダイエット効果が期待できるので、今まで苦手で避けていたという方は試してみるのもいいでしょう。
抗酸化作用があるイソフラボンを多く含む大豆から作られた豆乳は、100点を挙げていいほど優れた食品です。イソフラボンは、女性の更年期障害にも効果があることが分かっています。
抗酸化作用が同じようにある抹茶と混ぜて抹茶豆乳として飲むのがおすすめです。わざわざ抹茶を購入しなくてもOKです。普通の茶葉をすり鉢で粉状にし、200mlの豆乳にスプーン1杯を混ぜれば出来上がりです。アイスでもホットでもおいしいのでぜひ試してみて下さい。