最近、食品に「低脂肪」と表示されているのものをよく見かけます。低脂肪ヨーグルトというものを私もよく購入しますが、はっきり言ってあまりおいしくないので、果物の缶詰を入れたりします。しかし、余計に脂肪の摂り過ぎになっているような気がします…。
脂肪は体が必要としているものです
脂肪は体が必要としているものなのはご存知ですか? 毎日何百もの細胞が再生を繰り返しており、脂肪はそのエネルギーとして欠かせないものです。
さらに、美容に必要なビタミンの多くも脂肪がなければ体に吸収されないのです。脂溶性ビタミンにはA(キメ細かなお肌)、E(つややかな髪)、D(丈夫な骨と歯)があります。
専門家の話では、炭水化物の量を減らして、食事の全カロリー量を同レベル、または減らすぐらいに保てるのであれば、脂肪分が食事の40%を占めていても大丈夫だそうです。
例として、魚を食べる時は、ご飯の量を半分に減らし、その代わりに油(不飽和脂肪酸のもの)や野菜を多く摂る、マリネやごまをまぶすなど、工夫することもダイエットにはとても効果的なのです。
脂肪を減らすダイエットは長続きしない
最近の研究では、舌には脂肪を知覚する受容体があることがわかっています。これは、どういうことかというと、脂肪がないと「おいしい」と感じないのです。低脂肪ヨーグルトがいい例です。
油っこい物やクリームたっぷりの洋菓子がおいしい!と感じるのは、こんな訳があるのです。そしておいしいと感じる事がなければダイエットも長続きしません。太る原因は、脂肪分よりもむしろ炭水化物の摂り過ぎによるものです。
穀類や麺類の主成分はでんぷん質です。これはエネルギーの元になる栄養素ですが、余分にとると体の中に蓄積されて皮下脂肪になります。ダイエット期間中は今体につきすぎている皮下脂肪を燃焼させたいわけですから、新たに外から取り入れる必要はありません。
ご飯や麺類を中心にすると栄養が偏り過ぎになるのも問題です。例えばお昼にカツ丼を食べたとします。かつ丼の中に含まれるのは炭水化物、肉、卵、油脂です。ご飯が入っているのでお腹いっぱいになりますが、必要な栄養素は取れていないのです。
ですから3時ごろになると小腹が空いてきます。そこで甘いケーキを食べたり、スナック菓子をつまんだりすることになります。これでは体に必要な栄養素は行き届かず、皮下脂肪になるものばかりが入っていくことになります。
こういうことを続けていくと、どんどん太っていく上に体は栄養失調になって体調不良になりかねません。
炭水化物を控えめにすると必ず体が変わります。落としたい体重が少ない人は、すぐ目標達成されるに違いありません。目標が達成されたなら後は栄養バランスを考えながら、少しずつ炭水化物を入れていけばいいです。リバウンドする心配もありません。