一大ブームを巻き起こした糖質オフダイエットは、チャレンジしたことがある人が多いですが、リバウンドしてしまった人もいるようです。今回は、効果的な糖質オフダイエット術についてご紹介します。
糖質オフダイエットは失敗する人が多い
糖質オフダイエットは、炭水化物ダイエット、ローカロリーダイエットなどとも呼ばれ、ここ4~5年は多くのメディアに取り上げられてきました。糖質オフダイエットとは、三大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質のうち、炭水化物の摂取を控えるというものです。
炭水化物は消化吸収されてエネルギーになる糖質と、消化吸収されない食物繊維に分けられますが、私たちが食品から摂取している主な糖質は、お米、パン、麺類などに含まれるデンプン、果物に含まれる果糖、砂糖に含まれるショ糖などです。
これまで肥満の原因というと、脂質やカロリーの取り過ぎと言われてきたので、油抜きダイエットやカロリー制限ダイエットを試したことのある人も多いですが、思ったほど痩せなかった、痩せたけど長続きしなかったという声も多いのです。
糖質オフできても、甘い物が食べたくて常にイライラしてしまい、挫折してしまった人もいるようですね。
糖質オフは糖尿病の食事療法が由来です
そもそも糖質オフとは、糖尿病の食事療法から始まって、その後ダイエットの方法として一般に広まったものです。糖尿病の人が医師の指導で糖質制限するのは良いですが、ダイエットの目的で糖質制限するのはおすすめではありません。
急激に体重を落とすと脂肪や筋肉が痩せてしまい、基礎代謝もぐっと落ちます。脳が命の危険を感じて体重を維持しようとするので、痩せにくく太りやすい体質になってしまうのです。
また、糖質を極端に制限すると、減量とリバウンドを繰り返す状態になりやすいので注意が必要です。
糖質を少し減らすだけのダイエットがおすすめ
このように、糖質は多く摂りすぎても少なすぎてもリスクが伴います。一生健康的に続けられてリバウンドがない方法は、糖質を少し減らすだけのダイエットです。
日本人はエネルギーの約6割を糖質から摂っているので、主食を完全に抜くと栄養バランスが崩れてしまいます。ラーメンとチャーハンを一緒に食べたりするのは見直しが必要ですが、糖質は適度に摂るようにして運動も取り入れるようにした方が、ダイエットには効果的です。
シナモンは血糖値を下げる
シナモンはスパイスの一種で、クスノキ科の常緑樹の樹皮をはぎ取ったものから摂られています。最近ではシナモンロールというパンに使われていることが多いですが、京都の八ツ橋に振りかけられているニッキは、シナモンの事です。
このシナモンの含まれているプロアントシアニジンという成分に、血糖値降下作用があることが分かっています。血糖値を下げるという事は、肥満を防ぐという事です。なおシナモンには老化を防ぐ抗酸化作用、殺菌作用、血行促進作用などがあることも分かっています。
非常に優れた食品であることには間違いなく、大いに取りたいですが、糖質が多いパンやお菓子はNGです。スパイスとして料理に使ったり、コーヒーや紅茶の味付けに用いるのがおすすめです。