白いんげん豆にあまり馴染みがないという方が多いかもしれません。白いんげん豆は、日本では和菓子の白飴などに使われたりしますが、ダイエット効果のある食品として注目されています。
白いんげん豆はメキシコ中央部からグアテマラ、ホンジャラス一帯が原産地とされるマメ科の一年草です。実は、世界中で食べられているメジャーな豆なのです。
価格も安く低脂肪で、高タンパク、カリウム、カルシウム、鉄分など栄養が豊富で、世界的には煮込み料理やスープの具材としてよく食べられています。
ダイエット効果に注目されている白いんげん豆
そんな栄養的にも優秀な白いんげん豆。近年ダイエット効果として注目されているのが、白いんげん豆の中にあるファセオリン(別名フォセオラミン)という成分です。フォセオリンは、消化酵素のa-アミラーゼの働きを阻害する作用があります。
日本人がよく食べるお米やパン、麺類などの炭水化物はでんぷん質が多く含まれていて、体内に入ると膵臓から分泌されたa-アミラーゼという消化酵素によりブドウ糖に分解されます。
そしてブドウ糖は膵臓から続けて分泌されたインスリンというホルモンが、内臓や筋肉の細胞に運ばれてエネルギーになります。ただし、ブドウ糖の量が多くてエネルギーにできない分は、脂肪になり体内に蓄積されます。
これが体脂肪であり肥満の元です。白いんげん豆の成分であるファセオリンは、a-アミラーゼの働きを抑制するのです。
つまり、体内に入ってきた炭水化物をブドウ糖に変える働きを阻害するので、余計なブドウ糖が作られないし、余計な脂肪分になりません。
もともと主食が炭水化物の日本人には、炭水化物の吸収を抑えることのできる成分が入った白いんげん豆は、ダイエットに打ってつけなのです。
炭水化物の消化吸収を抑制する白いんげん豆は、お米を多く食べる日本人やアジア人、とうもろこしを主食とする南米人などの食生活に適しています。
カルディーに白いんげん豆がありました
最近よく行くカルディーでは、紙のパックに入った白いんげん豆を見かけるようになり、試しに購入してみました。毎日取り入れるとしたら、ご飯と一緒に炊いて食べるのが手っ取り早いかなと思いました。
毎日体重を測っていますが、白いんげん豆を食べている時は確かに体重が減っていました♪
ダイエット効果を得るためにはどうすれば良いのか?
お米や麺類、イモ類、パンなど摂取カロリーの5~6割をでんぷんで摂ればかなり効果的です。しかし白いんげん豆は生で食べると、下痢や嘔吐などの症状を起こす毒性があります。
白いんげん豆はレクチンというタンパク質が含まれていて、そのまま食べると副作用が出るからです。そのため、十分に水を浸してから10分以上煮る必要があります。またダイエット効果を期待して白いんげん豆を摂取する場合、かなりたくさんの量をとる必要があります。
効果的に、そして安全に白いんげん豆のダイエット効果を得るためには、白いんげん豆抽出物成分が入ったサプリメントが手軽に摂れておすすめです。
a-アミラーゼは主に腸で働く消化酵素です。それ自体が吸収される成分ではないので、食事の直前に摂ればOKです。
白いんげん豆で痩せない人
白いんげん豆のフォセオリンは、糖質の吸収をブロックする効果がありますが、それはご飯や小麦粉などのでんぷん質の糖質だけです。
油分やタンパク質、砂糖などの糖分にはあまり効果はありません。砂糖などの甘いものには効果がありません。
例えば、パンでも生地にバターを練り込み、油で揚げて砂糖をまぶしたドーナツなどには、効果は期待しない方がいいかもしれません。
天ぷらやお肉、ハンバーグなどの脂質と、タンパク質混合のメニューを良く食べる人は、あまりダイエット効果を実感できないと思います。
実験によると1ヶ月に渡って白いんげん豆の抽出エキスを1日に445㎎摂取した結果、体重が4%、体脂肪が約10%の減少が見られたようです。
ただし、ダイエット成功のためには生活習慣、食事と運動の2つを見直すことが大切です。そこにプラスしてサプリを取り入れるようにしましょう。
白いんげん豆抽出物が炭水化物の吸収を抑制するとはいえ、バランスの良い食事を摂るように心がければ、より一層ダイエット効果に大きく貢献できると思います!