体がだるい、疲れが抜けない、お腹がすっきりしないなど、病院に行くほどじゃないけど体調が優れないという人は多いです。
不調の原因がデスクワークの座りすぎによるものであると知ったら、少し驚くかもしれませんね。長時間デスクワークで病気のリスクが高まる事が分かってきたのです。
座りっぱなしは便秘になる
座っている時間が長かったりすると、腸の働きを鈍らせてしまうことがあります。ガスが溜まりやすくなるのも長時間座っていることが多いです。
座っている時間が長いデスクワークなど椅子に座っているときの腸は圧迫状態になります。それが長時間になるとガスの流れが悪くなり溜まりやすくなってしまうのです。デスクワークで長時間座りっぱなしの人は気をつけて下さい。
前かがみの姿勢により腸が垂れ下がって押しつぶされ、スムーズに便が排出する動きが止まってしまっていることが多いです。対策にはこまめに席を立ったり、腸マッサージを取り入れるなどして腸に刺激を与えましょう。
また座りっぱなしの人は腸自体が垂れ下がるので下腹がカチカチに。こうなると腸も硬くなりお通じも悪くなってしまいます。出口の肛門で力むよりも、腸を動かすマッサージを施すほうが腸を動かすきっかけ作りにもなります。
座りっぱなしは足が痛くなる
座りっぱなしの姿勢などで足の筋肉を使わなくなったり、筋肉量が少ないと血液やリンパ液が足に溜まりやすくなります。すると筋肉が緊張して血の巡りが悪くなり、むくんでしまうことがあります。
足の筋肉を動かす機会が少なくなり筋肉が緊張した結果、血液やリンパ液の流れが滞ることで脚のむくみを引き起こします。身体を酷使したわけではないのに足が痛いと感じていたら、体を動かしていないことこそが原因かもしれません。
デスクワークなどで座りっぱなしの人は同じ姿勢を長時間続けがちになります。パソコン画面、書類を見つめ続ける作業は、足のむくみばかりではなく首や肩こりに悩むことも増えます。
ダイエットをしている場合、体の冷えや筋肉量の減少が足のむくみを悪化させているかもしれません。
冷えは筋肉を緊張させ、血行が悪くなります。筋肉には血液やリンパ液を送る作用があり、熱を生み出す働きがあります。筋肉量が少ないと冷えやすいのです。思い当たれば冷えを防ぎ、無理なダイエットや極端な食事制限はやめましょう。
ここ数年から世界各国では、座り過ぎによる健康への悪影響について研究が進んいるようです。
日本人は世界で一番座り過ぎ?
座位時間が長いと死亡リスクが高まり、イギリスやアメリカの研究論文では肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気や不調の原因になることが指摘されています。
そうした中で日本人は世界で最も座る時間が長く、1日平均8~9時間も座っているとオーストラリア、シドニー大学の調査結果があります。
国内の45才以上の男女22万人を3年近くに渡り追跡した調査によると、期間中に亡くなった人達の生活スタイルを調べた所、座る時間が大きく影響していたのです。
1日4時間未満の人たちと比べ、11時間以上だった人たちは死亡するリスクが40%も高まっていました。
座位行動の研究の第一人者、ネヴィル・オーウェン博士によると、長く座り続けると身体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼし、深刻な病につながることが分かってきました。
立ったり歩いたりしているときは、足の筋肉がよく動きます。このとき筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれ、エネルギーとして消費される代謝が盛んに行われます。
ところが座ると全身の代謝機能を支えてきた足の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり血液の中に増えてしまうのです。
さらに座った状態が長く続くことで、全身を巡る血流が悪化し血液がどろどろに。長時間座り続けることで血流を停滞させてしまうことがあります。その結果狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などのリスクも高まります。
あなたが座り仕事やデスクワークで体調不良を感じていたら、仕事の合間や休憩時間などに少しでも立ち上がるようにして、体を動かす習慣をつけましょう。
脚のむくみ対策に、着圧ソックスを取り入れてみるのもいいでしょう。
脚は心臓から遠いところにあるため、重力の関係もあって血液の流れが滞りやすく、リンパ液や老廃物など体内の水分が貯まりやすい場所です。
長時間、同じ姿勢でふくらはぎの筋肉を使わない状況が続く場合や、加齢や運動不足でふくらはぎの筋力が衰えている場合、筋力が少ない女性に脚のむくみが起きやすいといえます。
着圧ソックスは、足首から太ももに向かって段階的に異なった圧をかけ、ふくらはぎの筋肉によるポンプ機能をサポートするように設計されています。
着圧ソックスやタイツを着用することで、血液やリンパ液、老廃物の流れが促されます。下肢のだるさが和らいだり、むくみの緩和や予防として効果が期待できるものだと言えます。