たんぱく質は私たちの肌、髪の毛や爪、骨、筋肉、血液、ホルモンに至るまで体に必要な栄養素です。だから、毎日きちんと補わないと不足してくるのは必至です。
それでは、動物性か植物性のどちらのたんぱく質を摂った方がいいのかでしょうか? ヘルシーな食事を心がけている人は、低カロリーの大豆や豆腐の方がいいのでは、と思うかもしれませんが…
正解は、植物性よりも動物性のたんぱく質を摂ることです。それはなぜかというと、植物性のたんぱく質よりも、肉や魚を中心とした動物性たんぱく質の方が、体内で効率よく利用できるからです。
魚や肉などの動物性たんぱく質を摂りましょう
私たちの体には、たくさんのたんぱく質が必要になります。たんぱく質は体の材料にもなれば、女性ホルモンを作るコレステロールの原料にもなります。
ところが、1日に必要な量を摂取するのは難しく、効率よく摂取できる食材の肉や魚を取り入れることが最適なのです。特に魚は、生活習慣病を予防してくれる栄養がぎっしりつまっているので、積極的に取りたい食材です。
ただし、気をつけたい点があります。あくまでも高タンパクで低カロリーなのが理想なので、肉を食べる時は揚げ物はほどほどにして、脂肪分が豊富な部位ばかりを選ぶのはやめましょう。
肉はカロリーが気になるので、ステーキやしゃぶしゃぶにするなど、余計な脂を落としてから食べるようにします。
豆腐や納豆といった動物性たんぱく質を食べる時も工夫してみましょう。納豆に卵をプラスしたり、冷や奴なら鰹節を振りけるなど、植物性と動物性のたんぱく質を組み合わせるようにすれば、体内でもっと効率良く利用できるようになります。
このように、体内で利用されやすいのは、豆腐よりも肉や魚などの動物性たんぱく質ですが、気をつけたいのは高カロリーにならないようにすることです。肉は、ステーキやしゃぶしゃぶなど、脂を落として食べるのがおすすめです。
脂肪の少ない肉の選び方
牛肉:脂肪が多いサーロインや霜降り肉は避け、ひれやももなど赤みの肉がおすすめです。ひき肉は赤みをひいたものを選びましょう。
豚肉:バラ肉など脂身の多い部位は避けるようにします。ロース肉のように脂身と赤みが分かれているものはそれぞれの不部分を切り分け、脂身は使わないことです。
鶏肉:ささみが低エネルギーです。もも肉や胸肉に皮が付いている場合、取り除けばエネルギー量は半分近くダウンします。
ハム・ソーセージ:ボンレスハムはロースハムよりエネルギー量がぐっと低いので、ダイエット中はお勧めです。サラミソーセージは脂肪が多くて高エネルギーです。ダイエット中は避けましょう。