炭水化物恐怖症の人は、「お米=炭水化物100%だ!」と恐れているかもしれません。しかし、お米は炭水化物以外にも栄養豊富な食べ物です。
ご飯一膳にはヨーグルト1個分ほどのタンパク質が含まれていて、玄米、雑穀米などは代謝を助けるビタミンやミネラル、食物繊維も豊富です。栄養バランスに神経質になるよりも、簡単に栄養が取れるのです。
お米は太るの間違い
穀物の中でも特にお米はズッシリとお腹にたまるので、ゆっくり消化されてエネルギーになるため満腹感が長く続きます。
ご飯は一般的に添加物が加えられずに、自然のままに食べることが出来るものです。それにご飯に合うおかずに使われる食事や調味料までも自然に体が喜ぶものを選ぶことが増えてきます。
過食や甘いもの依存に悩んでいた人が主食をお米にしてからは、コンビニのお菓子コーナーをスルーできるようになった、と言う声も聞きます。
お米はなぜか太る食べ物の代表と信じている人も多いようですが、大正、昭和初期には1日5~6膳のお米が消費されていました。それでもメタボの人は少なかったようですよ!
お米を食べ始めたら頑固な便秘が治った、冷え性だったのにポカポカ温まってきた、低体温が改善したという声も多いのは、こうした理由からだと思われます。
色々なものを食べたほうがいいと言われますが、お米は毎日主食にしてもOKです。しかし毎食絶対ご飯じゃなければダメ!というわけではありません。
「今日はご飯は重いな、飽きたな、気分じゃないなあ」と感じたら、そういう時はイモ類や麺類など色々な炭水化物の美味しさを楽しんで下さい。
最近よく食べるのがさつまいもです。秋になると安いものが出回るようになってきましたね。さつまいもを薄くスライスして柔らかく煮たあと、潰して食べるのが楽しみの1つです。
一度痩せてからお菓子などはあまり食べたいと思わなくなり、人工的な甘さが苦手となってしまいました。
炭水化物は太るの誤解
ハードなダイエットをしている人ほど、また炭水化物を避けている人ほど猛烈な過食衝動、甘いものが欲しくなることがあります。しかしそれは食いしん坊でなくても、甘いものが好きでなくても起こる自然現象です。
炭水化物 = 糖質は脳の唯一のエネルギーです。炭水化物を十分摂らずに血糖値が下がっていると、脳は補給してほしいという合図として空腹信号を送ります。
それでもその食欲を無視して低血糖状態を続ければ、もっと食欲を旺盛にしてあなたに食べさせようとするのです。そこで手っ取り早く糖質が手に入る甘いものが欲しくなるというわけです。
飢餓状態の時は、ケトン体という物質が作られて脳のエネルギーになりますが、脳にとっては緊急事態です。その状態が長く続ければ、猛烈な食欲に襲われるのは自然なことなのです。
炭水化物を食べるとすぐに脂肪になると思っていませんか? しかしそうではありません。グリコーゲンという貯蔵に適した形になり、肝臓や全身の筋肉に一旦貯蔵されます。そこからエネルギーとして使われるようになります。
糖質1gにつき水分3gと結びついて貯蔵されます。このため炭水化物を抜いて全身の貯蔵分が減ると、すぐに体重が1㎏~2㎏減ります。
逆に炭水化物を食べていなかった人が食べ始めると、ぽんと体重が増えたりします。その変動は体内のグリコーゲンと水分の動きがほとんどです。
筋肉の多い男性では、この貯蔵タンクが満タンな時と枯渇状態の時では、5kgほど差が出るようです。貯蔵タンクに貯蔵された糖質は少しずつエネルギーとして使われ、その貯蔵量が減ってくれば空腹感を感じます。
その貯蔵は絶食後8時間ほどで枯渇してしまうのです。空腹を感じるなら、脳や体はエネルギーを必要としているということです。
私はご飯を食べるタイプなので、昼と夜の1日2回しっかり食べていますが、それが原因で太ったと感じたことは一度もありません。夕食でご飯を抜いたら無気力になってしまったことがあったので、抜くのはやめました。
炭水化物で太るのはやはり小麦粉を使ったパンかなと思います。パンを食べていた時は甘党だった自覚があるし、腹持ちがあまり良くないから食べる量も多い → 体重が増加する。痩せなかった頃はこの繰り返しだったような気がします。