食べる量も食べるものも変わっていないのに、「何だか太ってきた。たるみも気になる…。」これは30~40代女性の誰もが通る道かもしれません。もしかして、ご飯を食べる時間が短くないですか?早食いに慣れてしまっている、そんな方におすすめなのが咀嚼(そしゃく)です。
よく噛むだけでエイジングケアができるんです!!ダイエットや美肌にも効果が高いそしゃくは、外食や旅行先での食べ過ぎ予防にも役立ちますよ。
咀嚼(そしゃく)がもたらす効果について
食べ過ぎの予防に
美味しいものや好物の食べ物を見て、お腹がいっぱいでも食べたいと思うのは、食欲は脳がコントロールしているからです。よく噛むことで脳内に現れる「ヒスタミン」には、満腹中枢を刺激して食欲を抑える効果があるので、食べ過ぎの予防に効果大なのです!
3つの働きで脂肪をブロック
またヒスタミンは、「交感神経を刺激して体に蓄積された脂肪の分解を促す」 「脂肪の合成に必要な酵素の働きを抑える」 「脂肪細胞に取り込まれるのを防ぐ」 という3つの働きがあり、脂肪の蓄積を防いでくれます。
肌までキレイになる!
唾液に含まれる「パロチン」という物質には、様々な組織の発育や新生をサポートしたり、毛細血管を丈夫にする効果があるようです。毛細血管が丈夫になれば肌の細胞まで酵素と栄養が届けられます。
また唾液には、EGFという上皮成長因子が含まれています。皮膚や粘膜の再生を促し、スムーズなターンオーバーを促す作用があります。よく噛んで唾液をしっかり分泌させましょう。
小顔効果も
顔の筋肉の7割以上が口の周りに集中しています。よく噛んで口を動かすことで顔の筋肉が鍛えられ、小顔効果も期待できそうです!
噛む回数を増やすコツは、1口30回を目安によく噛んで食べる習慣をつけます。
- 一口で食べきれない大きさに切る
- 硬いものを選んで食べる
- ひと口を小さくする
- お茶や水で流しこまない
噛めば噛むほど太らない
噛むだけで体にいいことはたくさん起こります。まずよく噛むと唾液が多く出るので消化が助けられます。唾液には殺菌や抗菌作用もあるので、噛めば噛むほど食品に含まれる毒性も消すことができ、虫歯や歯周病の予防にもなります。
さらに噛むことで口の周りの筋肉が一斉に動くので、顔も頭も鍛えられます。顔の筋肉は引き締まってシャープになるし、血流が良くなるので脳の方に栄養が届きやすくなります。良いことはまだまだあります。
ゆっくり時間をかけて食べていると20分ほどで「もうお腹がいっぱい」のサインが脳に届き、満腹感を得られるのです。噛んで時間を使えば、自然と食べ過ぎることはなくなるわけです。
太めの人ほど早食い、ドカ食いをする傾向があるようです。噛まないから満腹感を得られずにどんどん食べてしまい、その結果さらに太りやすくなってしまうのです。
早食いが癖になっている人は、あえて五穀米や玄米など噛み応えのあるものをゆっくりじっくり噛んで味わってみて下さい。食べる量をコントロールするコツがつかめるはずです。
ご飯を食べると太るというイメージがありますが、良いものを厳選して上手にとれば、ダイエット効果を高めることもできるのです。もちろん噛むときは左右の歯をバランスよく使って下さい。