知らない方も多いと思いますが、実は、冷ごはんは太りにくいご飯なのです。白米のごはんは糖が多く、炊き立てで食べると太りやすいですが、冷めたごはんはダイエット食に変わるのです!
冷めたごはんがダイエット食になる秘密はでんぷん。
その秘密は、ほかほかご飯が冷めると一部のでんぷんが変化してできる、レジスタントスターチというでんぷん(炭水化物)にあります。ごはんの成分のでんぷんには、消化や吸収のいいでんぷんと、レジスタントスターチのように消化、吸収されにくいでんぷんがあります。
このでんぷんには不溶性の食物繊維としての働きがあり、便の量を増やしたり、腸内環境を整えたりするのです。また、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロール値をおさえる作用もあります。
ホカホカのでんぷんはすべて小腸で吸収されますが、冷ごはんのレジスタントスターチは消化・吸収されずに、毒素やコレステロールを包み込んで便と一緒に排泄されます。糖分が体内に吸収されないで、胃、小腸、大腸をスルッと通過してしまうのです。
冷やごはんは、ホカホカご飯と同じ量を食べても、体に吸収されるカロリーが少なく、糖が体脂肪になりにくくなるのです!
ごはんやおかずは冷ましてから食べると吸収されにくい。
冷ごはんだけでなく、穀物、豆類、イモ類も一度加熱調理したあとに冷ますと、レジスタントスターチが増えます。たとえば、ホカホカのマッシュポテトよりも、ポテトサラダの方が吸収されにくいです。
ごはんも炊き立て、おかずも作りたてはとてもおいしいのですが、ダイエットのためには、レジスタントスターチをうまく利用しましょう!
日本人はごはんが好きな人がとても多いと思うので、糖質オフで炭水化物を抜くダイエットよりも、冷やごはんを食べて痩せる方法のほうが、実践しやすいと思います。
たとえば、朝食はホカホカご飯にして、昼食は温めないお弁当にするなど。腸内清掃を考えると、夕ごはんに冷ごはんを食べるのも効果がありますが、バランスのとれた食事で冷ごはんにすることが大切です。
冷やごはんおにぎりは夜食に最適
夜食の食べ過ぎは肥満の原因になりますが、夜遅くまで勉強や仕事をしている時は無理に空腹を我慢せずに夜食を取って脳をリフレッシュさせた方が効率的です。一般的には、野菜スープや雑炊など消化吸収のよいメニューが夜食向きといわれています。
ダイエット中の夜食にはおにぎりがおすすめです。お釜に残った冷やごはんで握るのがダイエット効果をアップさせるコツです。レジスタントスターチをうまく利用しましょう。
冷えたご飯のおにぎりだとホカホカのおにぎりを食べた時よりも、消化吸収のスピードが遅くなります。その分満腹感が長持ちして食べ過ぎに防止に役立ちます。