肉はダイエットの大敵と思われがちなので、ダイエット中はいつも肉を控えて魚や豆腐で我慢しているとしたら、赤い肉を取り入れるようにしましょう。
実は、牛や豚などの赤身の肉には、脂肪を燃やす成分、「L-カルニチン」がたくさん含まれています。サプリメントで売っているほど、脂肪の代謝を上げてくれる効果があります。
L-カルニチンは羊、牛、豚の順に多くて、鶏にはほとんど含まれていません。また、たんぱく質が豊富に含まれている赤身の肉は脂肪になりにくく、筋肉になりやすい特徴があります。
赤身の肉は煮込み料理がおすすめです
赤身の肉は生で食べることが理想ですが、鮮度の問題もあります。胃の弱い方が食べると、生肉が消化しきれず腸の内壁に溜まり、かえって他の栄養の吸収を妨げてしまうことがあります。
肉のおすすめの食べ方は、赤身肉をシチューやポトフなどといった煮込み料理にすることです。赤身の肉に含まれるたんぱく質は、煮ると溶けてしまう心配もなく、しっかり栄養分を吸収できます。
ここで一つ補足させていただきます。女性に増えている大腸がんの要因に、赤肉やハム、ソーセージなどを多く食べている人が挙げられていますので、1日80gを目安に摂取するようにお願いします。
鶏のささみは太りやすいです
昔からダイエット食というと、鶏のささみが定番だったので、これを聞いたら驚く人もいるかもしれませんね。鶏のささみには、L-カルニチンやビタミンB2などの脂肪を燃やす成分やミネラルも少ないので、栄養バランスが良くないのです。
栄養不足では太りやすい体を作る要因にもなるので、鶏のささみが一番好きというわけでなければ、ジューシーな赤身の肉を食べるのがおすすめです。
ハンバーグよりもステーキにしましょう
原形をとどめた食品を選ぶのが痩せる鉄則です。人間は加工食品を分解する酵素を持っていないために、加工食品ばかり食べていると、消化しきれない成分が腸の内壁に溜まって、栄養の吸収を妨げてしまうからです。
そういうことから、肉はハンバーグや餃子に加工しないで、原型の見えるステーキや煮込み料理にするのがおすすめなのです。加工食品より硬いので、消化するまでにたくさんのエネルギーが必要ですが、内臓をフルに働かせるにも、ダイエットには非常に効果的です。