美肌やダイエットに効果があると話題を集めているのが酵素です。酵素を扱った健康食品やサプリ、ドリンクなどは、現在ブームで、あちこちでよく見かけます。酵素といっても様々な働きがあることを知っていますか?
酵素の様々な働きについて。
酵素には体内でつくられるものと、食物から摂取するものがあります。体内でつくられる酵素は、ご飯や野菜などの食べ物を消化・分解・吸収するための「消化酵素」と、栄養を体内の細胞に届けてエネルギーに変える「代謝酵素」に振り分けられます。
1日に体内でつくることができる酵素の量は限られていて、年をとるごとに減っていきます。そのため、食べ物に含まれている「食物酵素」を充分にとって消化酵素の働きを助け、代謝酵素をしっかりと働かせることが、健康維持やダイエットにとって重要なのです。
食物酵素は、あらゆる食物からとることができますが、加熱して調理すると破壊されてしまうため、生食でとるしかありません。でも、生野菜や生魚ばかり食べるというわけにはいかないものです。ここで、飲むだけで手軽に食物酵素が摂取できるとして誕生したのが酵素ドリンクです。
人気の酵素ドリンクは本当にダイエット効果があるのでしょうか?
最近は、いろいろ種類のものが出てきていて、ますます飲みやすくなってきています。「これなら簡単だから続けられる!」と感じて、コツコツ飲んでいる人も多いと思います。
しかし、そこに貼られているラベルをよく見ると、清涼飲料水と書かれていませんか? 酵素ドリンクは食品衛生上、清涼飲料水に区分されています。清涼飲料水は、60℃で30分加熱処理されることが義務づけられています。
ココが大きな問題で、酵素は熱に弱く、60℃の高温におかれると壊れてしまうのです!これは、私たちが酵素ドリンクを飲むころには、もう酵素は死んでいるということになるのです。酵素が最も活性するのは37℃から40℃、人の体温よりも少し高めの温度です。
それよりも温度が高くなったり低くなったりすると活性が鈍くなり、70℃を超えると効き目がほとんどなくなってしまいます。高温処理している酵素ドリンクは、飲んでも酵素の効果はほとんどないということです。
酵素がほとんどないなら、市販の酵素ドリンクは何が入っているのか気になりますよね。高熱処理の後に残るものは、酵素によってできたもので、大部分が糖質(ブドウ糖、果糖、オリゴ糖)です。また、ポリフェノール、β-グルカンなどの栄養素も少し含まれています。
酵素ドリンクは酵素による健康効果ではなく、ポリフェノールによる抗酸化作用や、β-グルカンによる免疫力アップを期待できるドリンクなのです。
酵素サプリは期待できるのでしょうか?
液体タイプ以外の粉末、ペーストタイプの発酵食品なら酵素が期待できるのかというと、一部の商品では、酸素活性を失わないようにソフトカプセルにしたり、酵素を熱処理以外の特殊な技術で粉末にしているものがあります。
酵素の活性が維持されている商品は、データを公開している場合が多いので、気になったら、メーカーに問い合わせてみるのもいいと思いますよ。ゼラチンのソフトカプセルにしている生酵素サプリは、「O-MX」です。健康を維持するのにおすすめですよ。