女性が30歳前後になると、体は太りやすくなってきます。体型が崩れてきた、二の腕がぷよぷよになってきたというのは、太るきざしです。体の中が変わりはじめているのです。
20代まで活動的だったライフスタイルが、いつの間にか控えめになり、運動量が少なくなってくると、筋力が弱まってきます。体型が崩れるのは、筋肉で持ち上げられている胸やお尻が筋肉が落ちて重力に負けてしまうからです。
基礎代謝力は、老化度を示すバロメーターです!
筋肉の量が減って体重が少し落ちたとしても、体は細くなることはありません。減った筋肉は体脂肪に置き換えられます。重さが同じなら、体脂肪は筋肉よりも2割ほど多くなり、かえってお肉たっぷりの体になります。
食事の質や量が変わっていなければ、体はどんどん体脂肪をため込みます。筋肉や筋量が減少するのは、基礎代謝力が低下しているのです。基礎代謝力は、老化度を示すバロメーターなのです!
基礎代謝は、痩せる体を作る中で一番の能力を持ち、代謝に必要な燃料は主に筋肉で消費されます。筋肉の量が多ければ、使われる燃料も多く、代謝の働きが活発になります。筋力が弱まって筋力量が減ると、代謝力が落ちます。
女性が30代で太りやすくなる原因
30代に入ると、肥満に関係するダイエットホルモンの分泌も低下し、成長ホルモンの分泌量が減ってきます。これは、体脂肪を燃やして筋肉を作る働きをもつホルモンです。
女性ホルモンも35歳頃から分泌が弱くなります。女性は腰回りやお尻、太ももの皮膚の下に体脂肪をためるのですが、分泌量が減ってくると、内臓にも体脂肪がつきはじめます。体脂肪はもともと内蔵につきやすいのですが、女性ホルモンの働きで皮下に多くつくようになるのです。
30代になって、いつの間にか太ってきたという人が多くなりますが、そのほとんどは、基礎代謝力の低下に伴う、成長ホルモンや女性ホルモンの分泌量の減少が原因なのです。
痩せやすい体になるための生活リズム
「食事と食事の間はてきぱき動く、休むときはゆっくりと体も心も休める。」これが痩せやすい体になるための生活リズムです。動く時間ははっきりとその意識を持つことが大切です。そしてできるだけ前向きにその仕事をこなしていきます。
こうすることで生活にリズムが生まれます。活動の時間と休息の時間のメリハリをつけると、体がそのリズムを覚えます。これに食事、運動、入浴を加えると新陳代謝が良くなり、健康で痩せやすい体になっていきます。
良くないのはダラダラ仕事をする、ダラダラ休むといった習慣です。いい仕事をしているのか、いつ休んでいるのかわからないような時間の使い方をしていると、体は本当に活動しないし、本当に休めなくなります。
でも集中力の持続には限界があります。長時間ずっと同じ事を続けることはできません。上手に自分のリズムを見つけること、これが何より大切なことです。すると気持ちの中から焦りがなくなります。
ストレスも少なくなって気持ちのいい生活ができるようになります。それが痩せやすい体を作るのです。