レモンに含まれる成分が、脂肪肝になるのをおさえる効果があるという研究結果を発表しています。
三重大などのグループが研究した内容によると、脂肪肝は肝硬変や肝臓がんなどの一因ですが、レモンを継続的に摂取することで、こうした病気の予防に役立つ可能性があるといいます。
イタリアやギリシャなど、地中海沿岸の住民には、メタボリック症候群や循環器疾患が少なく、食生活におけるオリーブオイルや赤ワインの効用が指摘されていました。
そこで、研究グループは、地中海沿岸で多く消費されながら、あまり研究対象となっていなかったレモンに着目し、人と遺伝子配列や肥満のメカリズムが似ているゼブラフィッシュを使って実験しました。
ゼブラフィッシュを太らせたうえで、レモンに多く含まれている「エリオシトリン」という物質を投与してみると、肝臓の脂肪が少なくなり、血中の中性脂肪も約3分の2に減少したそうです。また、人からとり出した肝臓細胞にこの物質を添加すると、脂肪蓄積が抑えられました。
三重大大学院の教授は、細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアが「エリオシトリン」で活性化していることがわかりましたが、活性化と脂肪現象の因果関係を解明していくのが今後の課題としています。
ダイエットに効果的なレモンの活用法
濃味付けや揚げ物など炒め物など、こってりした料理を好む人がダイエットを成功させるのは大変です。こういう人はダイエットを機に味覚そのものを変えてしまうというのも一つの手です。
長年の好みを変えるのは大変かもしれませんが、人間の舌は2~3数間ほどで味の変化に慣れるといわれています。薄味、あっさり系の味に早く慣れるコツは、油や調味料を減らす代わりに「風味」をプラスすることです。
ハーブやゴマ、レモンやスパイスなど料理に積極的に取り入れて香り、酸味をプラスすることで物足りなさをうまくカバーできます。
香りとスパイスを活用して満腹感を得る
毎回の食事で野菜をたっぷり摂ろうと思っても、サラダはどれも味が似ているので、バリエーションが少なく食べ飽きてしまいがちです。そこでドレッシングを工夫する必要があります。
市販のドレッシングはマヨネーズと同じくらいのカロリーがあるので、そのままでは使わないことです。手作りするかノンカロリータイプのプレーンなドレッシングを買ってきて、香りやスパイスを加えてアレンジするのも一つの方法です。
例えば青じそやゆず、ゴマ、ショウガ、ニンニクなどを入れて風味をプラスしたり、カレー粉や乾燥バジル、マスタードなどのスパイスを混ぜると、一味違うコクが出て少量で満足できます。
ノンカロリーでは物足りないという場合、少量のマヨネーズを加えても良いです。とろみが出てこってり味になるし、油を加えると腹持ちも良くなります。