先週のお昼の番組バイキングで、「炭水化物を食べなくていい」という本の著者である夏井睦先生と、大盛りご飯でも痩せることができると語る管理栄養士の伊達友美先生がスタジオで生討論を展開していました。
炭水化物を控えるダイエットが注目される中、炭水化物が人類を滅ぼすという品が発売され、この本が20万部の大ベストセラーとなっています。
糖質制限の影の火付け役
夏井先生は著書の「傷は絶対消毒するな!」でよく知られていますが、実は糖質宣言ブームの陰の火付け役として知られています。
傷の治療法の発明時と同様に自分の体で糖質制限を試し、その効果や危険のなさを確かめた著者は、糖尿病の糖質制限治療の第一人者である江部康二氏と親交を深めながら栄養素としての糖質の性質や、人類の糖質摂取の歴史、カロリーという概念やその算出法のいい加減さ、そしてブドウ糖から見えてくる生命の諸相や進化などについて独自の考察や研究を開始しました。
本書では、糖質からみた農耕の起源についても新説を展開し、穀物栽培によって繁栄への道を得た人類が、穀物により危機への道をたどりつつあることも指摘しています。
夏井先生の言い分
夏井先生は糖質の炭水化物はダイエットの天敵と指摘し「太る原因は糖質だけ。ですからそれだけ食べなけば痩せるのは当たり前です。」とコメントしています。
炭水化物全体の中に血糖値を上げる食べ物があって、それを糖質を呼んでいます。これは砂糖とかの糖とでんぷんなどです。それ以外にも人間が消化できないものを食物繊維といい、それらを合わせたものを炭水化物といいます。
糖質を摂取することで血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌。余分な糖質を脂肪として蓄え、その結果太る仕組みになっています。米・パン・麺類・天ぷら、フルーツなどは炭水化物を多く含むため、これらはダイエットに適さないといいます。
伊達友美先生の言い分
伊達先生は、糖質はダイエットに絶対必要と指摘しています。たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルという五大栄養素がありますが、これはどれか一つ欠けてしまっても全体のバランスが崩れてしまうので、バランスよく摂取することが大事です。
糖質を制限すると栄養素が偏り、代謝が悪くなってしまい体脂肪が燃えにくくなるため、その結果太ってしまうのです。伊達先生は、ご飯はインスリンの分泌量が少なく植物性たんぱく質を含んでいて、腸内環境が良くなるためダイエットに最適な食事だといいます。
街の人へのインタビューなど
街の人にインタビューを行ったところ、糖質制限ダイエットの驚異的な成功体験が続々と紹介されました。またライザップの糖質制限を監修する管理栄養士の大柳珠美さんは、「主食を抜いてたんぱく質と食物繊維を摂っている。ダイエット期間中は3食主食抜きというのが基本。」とコメントしています。
一方でハーバード大学の元準教授で麻布医院の院長である高橋弘先生は、「糖質を食べても痩せることができる。野菜、たんぱく質、ご飯の順に食べると血糖値が上がらないので健康的に痩せられる」とコメントしていました。
結局はストレスなしのダイエット法が一番では?
テレビの内容からわかるように、医者や管理栄養士によっても意見が真っ二つに分かれているということが伺えます。私が思うには、夏井先生が糖尿病治療の第一人者とタッグを組んでいることから、炭水化物を抜く方法は、糖尿病の患者向きではないでしょうか?
過去に伊達友美先生が書いたダイエットの本を参考にして痩せられたので、私は伊達先生の意見に賛成です。そのおかげで小食になった今では、夕食にオムライスはとても食べられません。伊達先生があまりに大食いなので驚いてしまいましたが…。
糖質制限は短期集中ダイエットに向いていると思いますが、ずーっと炭水化物を抜くのは私には無理です。今までお米を主食にしてきた日本が世界の中でも長寿国であるように、無理してまで「●だけを抜くダイエット」はあまり賛同しません。
そこまでストイックにならなくても痩せられます。私は男子テニス世界ランキング一位のジョコビッチ選手が推奨する「グルテンフリーダイエット」が一番しっくりきています。これは糖質制限と似ているようで違いますよ。
ところでライザップで痩せたAKB48の峯岸みなみさんですが、48.6kgから43.7kgまで痩せました。でもダイエットがストレスに感じたというニュース記事を見たことがあります。私は糖質制限無しでみなみさんと同じ位の体重ですが、現在も43kg前後の状態をキープしています。
AKB48の峯岸みなみがRIZAPで48.6kg⇒43.7kgへ
今は夜ご飯だけを気をつけています。冷めたご飯はダイエット向きなので、おかゆ状態にして冷ましておいたのを予め作っておきます。手作りのライスミルクみたいなものです。夕食の最後に一膳食べていますが、これにしてから温かいご飯よりも太ることはありません。
ストレスを感じてまでダイエットしても、いつかリバウンドとなって跳ね返ってきそうな気がします。ダイエットをするにはストレスなしで無理のない方法を続けるのが一番ではないでしょうか?