あなたはコーヒーに何を入れて飲みますか?ミルク、それとも砂糖ですか?実は、今アメリカで注目度が上昇しているのが、コーヒーにバターを入れる飲み方です。
コーヒーにバターを混ぜたものを朝に飲むダイエット。意外な組み合わせに驚きますが、これだけで体脂肪が下がり、脳の活性化も期待できるといいます。
究極のダイエットとして、世界中で大ブームのバターコーヒーダイエットの効果は、果たしてどうなのでしょうか?
バターコーヒーの始まり
コーヒーにバターを入れる飲み方は「Bulletproof Coffee(防弾コーヒー)」と呼ばれ、この言葉がアメリカのインターネット検索で注目のワードになったこともあるのです。
この方法は、アメリカのIT起業家・デイビッド・アスプリー氏が、精神面と肉体面でのパフォーマンスを効率的に上げる方法を模索してたどり着いたものです。
バターコーヒーがこれほど話題になっているのは、ダイエット効果があるという点が大きな理由の一つでしょう。
朝バターを入れたコーヒーを飲むと1日のエネルギーがみなぎり、脳や心身の活性化を促すと考えられ、実際にコーヒーで約36kgの減量に成功した人もいるのです。腹持ちも良いことから、間食を抑えられるといったメリットも期待できます。
バターコーヒーの作り方
バターコーヒーを作る時のポイントになるのが、無塩のグラスフェッドバターです。このグラスフェッドバターとは、通常はトウモロコシや麦などの穀物を餌にするところを、牧草だけで育てられた牛の乳から作ったバターのことです。
グラスフェッドバターをコーヒーに小さじ1~2杯程度入れて出来上がりです。これまでミルクや砂糖をコーヒーに入れていたら、その代用としてバターを加えます。気になる味はクリーミーな感じが増して、コクもプラスされます。バターは牛乳と同じ乳製品なので、コーヒーともマッチするのでしょうね。
バターコーヒーの効果
通常のバターは、健康に良くないと言われている飽和脂肪酸を多く含んでいます。グラスフェッドバターは不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、コレステロールや中性脂肪の減少に効果があると言われています。そんな良質のバターを使用するのがこの飲み方のポイントです。
不飽和脂肪酸は、オリーブオイルや亜麻仁油などにも含まれる良質な油です。この不飽和脂肪酸を効果的に摂取することでダイエット効果があることはよく知られていますよね。
そこでこのバターコーヒーで痩せるというのも、それと同じ理論に基づいています。ただし、バターを加えることで100~200kcalほどカロリーがプラスされることを忘れずに…。
朝食にバターコーヒーを摂取するということは、脂肪のみ体に吸収させるということです。脂肪だけを摂取するとエネルギーの補給はできますが、体は食事をしたと認識しません。
すると体内の脂肪からエネルギーを供給する脂肪燃焼モードに切り替わります。バターコーヒーダイエットは、この脂肪燃焼モードの時間を多く保つことを目的としたダイエットなのです。
糖質制限ダイエットなどの他の食事制限ダイエットよりも、精神的負担も身体的負担も少ないため、無理をせずに継続できます。
ただし、バターコーヒーダイエットは、大幅な減量というよりもこまめな体重調整に向いています。たとえば連日の飲み会で食べ過ぎたとしても、数キロならバターコーヒーダイエットで元に戻せるというワケです。
通常のコーヒーよりも目が冴えて頭の回転が早くなり、活力が湧くことを実感できるでしょう。
バターの代わりに良質な脂肪を入れてもOK
バターの代わりに、最近話題のココナッツオイルを4杯コーヒーに入れることで、バターコーヒーと同等の効果が得られます。
バターコーヒーダイエットの真髄は、身体を脂肪燃焼モードに移行させることなので、朝食に炭水化物を取り入れず、脂肪を豊富に摂取することでも同様の効果が得られます。
このグラスフェッドバターを入れたバターコーヒーを朝食に飲めば、昼と夜の食事は通常通りで問題ありませんが、昼食と夕食の間隔を6~8時間に済ませるルールがあります。
バターコーヒーダイエットはいかがでしたか?1日の活動を始める朝食に取り入れるようにすると良さそうですね。