今まで考えたことのなかった便秘の原因を知り、ある番組で紹介されていたことを実行していたら、本当に効果てきめんだったのでその内容についてまとめました。
長年便秘に悩んでいて、改善したいためにあるサプリメントを1年間摂り続けていました。ところが先月11月の初め頃、体が悲鳴をあげました。今まで大きな病気をしたことが無かったのに、何度も吐いてしまったのです。
サプリはやめたのに、食べては吐くという日が11月いっぱいまで続き、現在は大分回復しました。
便秘を放っておくとどうなる
便秘の原因は運動不足は食物繊維の不足、ストレスなど様々な要因が考えられます。便秘を放置すると大腸がんなどのリスクがあります。
腸内にはおよそ100兆個もの細菌が生息していて、これを腸内フローラと呼んでいます。この菌のバランスが崩れると免疫力が低下し、自律神経が乱れたり大腸がんをはじめとする様々な病気やトラブルを引き起こします。
腸内に便が溜まると便の腐敗が進み、腐敗便から出る有毒ガスが腸壁から吸収され、血液に混入して全身を巡ります。それにより肌荒れ、吹き出物が起こります。
たけしの家庭の医学で分かった「まがり便秘」
たけしの家庭の医学を見ていたら、便秘症の3割を占める原因を「曲がり腸」だと話していましたが、正しく私がこれだったのです。便が出口でよく詰まっていました。
過去に病院で健康診断をしてもらった時、「腸が曲がっている」ようなことを医者から言われたことを思い出しました。その時は便秘になっている原因が腸の曲がりであることは思いもしませんでした。
便秘とは大腸に便が溜まっているのに、なかなか排便できない症状です。便意はあるのに便が出ない、お腹がはっているのに便意すらなくなり、何日も排便がないという2つのタイプに分かれます。
実は便秘症に悩む3割の人の原因は曲がり腸といわれ、上記の2つのタイプのうち前者のタイプに該当します。通常便が出る際は直腸がまっすぐになり、滑り台のようにストンと肛門へ落ちて排便に繋がります。
しかし曲がり腸になると便がきても直腸は曲がったままの状態です。このため排便に支障が出るというわけです。
曲がり腸になる原因
曲がり腸になる原因は恥骨直腸筋の異常です。普段はキュッと締まっていますが排便時に自然と緩み、まっすぐになります。しかし何らかの原因で恥骨直腸筋が緩まないと直腸は曲がったままとなり、排便しづらいです。
なぜ直腸が曲がったままになってしまうのかというと、原因の一つが恥骨直腸筋の動きです。何らかの原因で緩まずに排便しづらくなってしまいます。では恥骨直腸筋の不能はなぜ起こるのか?
調べてみると、年齢とともにそういった状況になるそうです。例えば体の一部を力を入れると力を抜くのが難しくなり、どっちも力が入ってしまうというように、筋肉の使い方がうまくできなくなってきたりしてそれが骨盤でも起こっているのではないかということです。
ロダンの銅像 考える人と便秘解消にどんな関係が?
考える人のポーズが、曲がり腸の人の便秘解消に有効です。やり方は排便時に約20㎝の台に足をのせ、前傾姿勢になるだけです。木箱でも何でもOKですが、私は踏み台を使っています。
膝と肘をつけるかつけないくらいの前かがみになり、この姿勢で排便します。すると直腸と肛門がまっすぐになりやすくなり排便しやすくなります。曲がり腸に悩む患者さんがこのポーズで排便したところ、半数の方が改善できたようです。
体の不調にあえいでた頃と番組の放送日(12月4日)が重なったため、便秘改善の方法を教えて頂いて感謝しています。トイレを我慢しやすい方ではありましたが、どうして力んでもスルッと出なかったのか理解できました。おかげでスッキリ出るようになってきました。
ためしてガッテンでは「排便困難型便秘」について放送
2017年に日本で初めて慢性便秘症に関する医療の専門家向け指針書である「慢性便秘症診療ガイドライン」が出版されました。その中で便秘の症状は大きく分けられています。
- 排便回数や排便量が少なく便が大腸内に溜まっている排便回数減少型
- 便意があってもすっきり排便できない排便困難型
何日もお通じがこない排便回数減少型と違って、排便困難型は便が肛門近くまできていて、出したいのに排便できない強い残便感があります。従来の便秘対策では不十分な場合があります。
日常の疑問を徹底的に調査するNHKの人気番組ガッテンでは、排便困難型便秘の超簡単な改善技を紹介しました。
恥骨直腸筋の働きを取り戻す!
排便困難型の便秘の原因は、排便時に緩むはずの恥骨直腸筋という筋肉が緊張しています。直腸から肛門にかけての部分を締めつけているため、排便できなかったりします。直腸の一部がポケット状に変形してそこに便が溜まってしまうことなども考えられます。
そこでおすすめなのが肛門を締めたり緩めたりして恥骨直腸筋の働きを取り戻す「おしり5秒体操」です。肛門にいったん力を入れて恥骨直腸筋を疲れさせ、5秒たったら力を抜く運動をします。恥骨直腸筋を緩める感覚を身につけられ、改善する可能性があります。
おしり5秒体操のやりかた
- 椅子や様式便座に座り肛門に力を入れてギューッと締め上げ、5秒ほど数える。
- フーっと肛門の力を抜く。脱力したら5秒ほど数える。1と2を1日10~20セット行う。
便が出やすいのは、やはり前かがみの姿勢です。姿勢をよくすると便が出やすいと思いがちですが、前かがみの方が恥骨直腸筋が緩みやすいです。直腸から肛門にかけて角度も直線的になって便が出やすいです。
ポイントは前かがみになること、踏み台を置くことです。特に体がふらつきやすい高齢者は、踏み台を置くと安定してしっかり前かがみになれます。この姿勢は直腸にできたポケットに便が溜まるタイプの便秘改善にも有効です。
排便困難型と排便回数減少型を併せ持っている人
大腸の蠕動運動が弱まり恥骨直腸筋の機能も低下しているなど複数の原因があるとみられ、特に高齢者の女性に多いです。
この場合は水溶性と不溶性両方の食物繊維を意識して食べ、おへその周りを「の」の字を書くようにマッサージして腸を刺激するのも効果的です。マッサージは食後2時間以上開けて行います。
まとめ
便秘解消のために飲んでいたサプリの副作用で腎臓機能が衰えてしまい、11月は大変つらい時期でした。このサプリは市販の安価なカルシウム&マグネシウムです。病院で検査していないので断言できませんが、「高マグネシウム血症」に似た症状でした。
そんな時は食べても食べても体重が増えませんし、一時42㎏まで体重が落ちたときはがんかも?と焦りました。病院に行く前に健康状態が安定してきたのでホッとしています。便秘は放っておくと大腸がんに結びつくことがあるので、気をつけたいものです。