健康志向が高まるにつれ、大人になってからスポーツを始める人も増えています。運動神経は子供の頃にどれぐらい運動したかが重要です。
大人になってからなかなか上がらないと思っていませんか? 実はその通りで、運動神経を良くするのは大人になってからは難しいです。しかしスポーツを楽しめるようになるレベルまで、上達することはできます。
大人になってから運動音痴はなおるのか?
運動神経とは、脳から体の各筋肉へ動けと指令を出す時に通る神経のことです。運動神経が良い人は脳がイメージ通りに体を動かせる、つまり効率良く体を動かせる人です。
効率良く体を動かせるというのは、正しいフォームで体を動かせることです。つまり脳がイメージした通りの正しい美しいフォームで、身体を動かすことができるのです。正しいフォームを身につけるには、何度も反復練習して頭と体で覚えることが大事です。
運動神経が良い人は、幼い頃にたくさん運動して色々な体の動かし方を感覚として覚えてきた人です。あくまでも運動せずに運動神経が良くなったわけではないのです。体を動かす要領やコツ、感覚をつかんでいる人なので、正しいフォームを早く身につけることができます。
運動神経が悪い人はあまり運動をしてこなかっただけのこと。時間はかかるかもしれませんが、正しいフォームは必ず身につけられます。
大人になってから色々なスポーツをして、正しいフォームを身につけていくのは難しいですが、自分がやりたいスポーツに絞って反復練習すれば、必ず動けるようになるはずです。
人には得意不得意があり、一番個々の才能が分かるのがスポーツです。得意なスポーツが合うのはものすごい上達ぶりだったり、その逆はいつまでたっても上手にならず、練習するにつれて下手になり、そのスポーツから逃げたくなることもあるでしょう。
それでも3か月ほどをすると上達することが多いので、長い目で小さな努力が大事です。
運動音痴を大人が克服するには?
大人になってからトップアスリートになるのは無理かもしれません。でも生活に多少の支障がある程度の事なら、今からでも十分克服することはできます。
それは成功体験を脳にインプットすることが重要です。トップアスリートの人たちが、イメージトレーニングをすることを知っている方も多いのではないでしょうか。
運動神経を良くするには、身体をイメージ通り動かすことが大事です。身体をイメージ通りに動かせば簡単に運動神経が良くなります。大人だからといってあきらめる必要はありません。
実戦での成功体験を積んで自信をつけましょう。どうせ運動音痴だからテニスができないという思い込みよりも、やればできるんだというポジティブな考え方をするように心がけてみることです。
少しずつ成功体験を積むことにより、脳のイメージ通りに体は動いてくれるようになります。まずは苦手意識を克服することが大事です。
器用か不器用か上手い下手というのは、生まれつき決まっているものではなく、練習によって培われるものなのはご存知ですか? たとえば自分の体の中で利き手というのは生まれる時のものではなく、練習によって利き手が決まってきます。練習すれば誰でもうまくなれます。
イメージトレーニング
運動神経を良くするには体の動きをイメージしましょう。例えば早く走れるようになりたいなら、理想の走り方をイメージします。テニスがうまくなりたいなら、理想のフォームをイメージするのです。
プロの動きを動画で見てそのイメージを作ります。その後はそのイメージ通りに体を動かしていきます。最初はゆっくりでいいのでイメージ通りに体を動かしてみましょう。プロの動きを見てイメージして身体を動かす。これが大事です。
そもそも脳は、実際の行動と頭で鮮明に細かくイメージしたことの区別が下手に作られています。
つまり実際には経験していなくても、頭で鮮明にイメージして成功体験をどんどん与えていくことで、脳の中で練習している時と同じような伝達が起こりやすくなるというわけです。
正しいフォームを何度も反復する
ここからは地道な作業です。イメージ通りに動かすには反復練習が必要不可欠です。理想のイメージが出来上がったら、何度も何度も反復練習をしていきます。練習を繰り返すことで、さらにイメージ通りに体が動いていきます。
誰だって最初からイメージ通りに動いた人はいません。最初からイメージ通りに動かせる人は、超一流のアスリート位です。正しい美しいフォームを身につけるために反復練習するのは、プロのスポーツ選手だって同じです。
どんなに才能ある人でも上達するために反復練習をしています。自分で無理なくスポーツを楽しめるようになるには、反復練習で必ずできるようになります。
正しい美しいフォームを意識することが大事ですが、指導してくれる人が近くにいない場合、自分がきれいだと思う人の体の動きを徹底的に真似をすることです。イメージ通りに体が動いているか鏡で動きを確認しながら、ゆっくり動作するところから始めてみましょう。
運動能力を鍛える
あなたの体がイメージ通りに動かないのは、運動能力が低いからかもしれません。だからイメージに体がついていかないのです。筋トレやランニングを行うことで、最低限の運動能力は身につけられます。
身体を柔らかくする
身体が固いとイメージ通りに体が動かないです。運動神経が良い人は体が柔らかい事が多いので、風呂上りに柔軟を毎日すれば、身体は徐々に柔らかくなっていきます。するとイメージ通りに動きやすくなります。
きれいなフォームで走る
運動神経を良くするには走り方も大事です。走るという動作はどんな運動でも基本になります。走り方がきれいでないとどんな運動もできません。
走り方をきれいにするのもイメージトレーニングで反復を繰り返すのは同じです。走り方がきれいになれば、どんなスポーツもできるようになるかもしれません。
運動音痴だけど痩せられる?
そもそも運動音痴な人はいません。確かに多少練習しただけで運動をうまくこなせる人はいますが、それは過去の経験に裏打ちされているからであり、運動神経の良さは遺伝的な要因は見つかっていません。
運動を学習している、つまり練習量がどれだけあるかで、運動ができるかできないかが決まってくるといわれています。練習と失敗を繰り返すことで、脳に情報が溜まっていき、スポーツができるようになるという事です。
運動音痴といわれる人の多くは、自分本位な動きをしているかもしれません。球技の時はボールに合わせて体を動かさなかったり、効率的に正しい動きができないのかもしれません。
大人になってから運動を始めるにあたり、いくつかポイントがあります。やみくもに運動を始めるのではなく、次の事を明確にすることが大事です。
- 何をしたいのか
- 何が足りないのか
- どんな筋肉をつけたいのか
- 痩せたいのか健康が目的なのか
- 楽しく運動したいのか
たとえば、とりあえず手軽にできるからと急にマラソンをはじめると足を痛めてしまい、結局やらなくなってしまうことがあります。失敗することで脳が学習するので、運動でのネガティブな体験は必要です。
まず行動、そして失敗することで経験値が溜まります。数回の失敗であきらめずに頑張って続けることです。そうすればどんどんできるようになり、運動が楽しくなってくるでしょう。
体操が得意で全日本まであと一歩というレベルの人でも、球技は全くダメという人もいます。運動音痴といいながら実は苦手な種目があるだけで、自分に合った競技なら他人と遜色なくできることもあります。
色々なスポーツをやってみて、自分の得意不得意が気づくこともあります。やっても苦痛でないスポーツを見つけてみて下さい。たとえば小学校で良い記録ではないけど、拒否反応を感じなかったスポーツはありませんでしたか。
水泳は遅かったけど水の中は気持ち良かった、バドミントンは弱かったけど面白かった、などです。どれかを始めると意外とハマるものが見つかり、気づけば熱中して自分に自信が持てるようになっているかもしれません。
まとめ:運動音痴は経験の差が大きい
運動音痴の原因は遺伝ではなく、経験の差という事が分かっています。大人になってからでも遅くありません。運動神経を良くして運動ができる大人になりましょう。
ある特定のスポーツにおいて、トップになれるかどうかは骨格や筋肉の量や質にも影響され、その部分においては遺伝の影響があることもあります。でも普通に楽しみながら運動する能力自体は、それほど個人差がないと考えられています。
あなたの運動音痴の悩みが解消され、楽しみながらスリム体型になることを願っています。