特定健診の血液検査で「ヘモグロビンの値」が低いと結果が送られてきました。原因は貧血もしくは血液疾患等によるものといいます。自覚していたのはめまいやふらつきでした。
正常値に戻すにはヘム鉄サプリが有効である事が分かりました。ヘモグロビン値が低くなる原因や、貧血が続くとどうなるか、なぜ鉄が不足しやすくなるのか紹介します。
ヘモグロビン値と血性フェリチン値とは?
病院での血液検査で測定する貧血には、ヘモグロビン値が指標として使用されます。赤血球は血液の主な構成成分で、酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。
赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビンの3つの検査は、赤血球の状態を調べるもので貧血の診断のために行われます。3つの検査を総合し赤血球の状態を判断します。
ちなみに赤血球数は血液中の赤血球の数を数えるもの、ヘマトクリットは全血液中の赤血球の容積率、ヘモグロビンは全血液中のヘモグロビンの量を測るものです。
中でも重要なのがヘモグロビンです。血液の赤い色はヘモグロビンによるもので、赤血球の働きの中心となっています。ヘモグロビンが少ないと酸素が核細胞の組織に充分配給されないため、赤血球数が正常でも貧血症状を起こす場合があります。
赤血球数の基準値は女性が360~489万個、ヘマトクリットは35.5~43.9%、ヘモグロビンは12.1~14.5%程度です。基準値より低い場合基準値より低い場合貧血が考えられます。私のヘモグロビン値は「11.4」でC判定(要経過観察)でした。
貧血が続くとどうなる?
では貧血があるとどのようなことが起こるののでしょうか? 自分は貧血気味なのと自覚している人は多いはずです。しかし貧血をそのまま放置していると、怖い症状を引き起こすことがあります。
ゆっくり進行している、あるいは長い期間貧血状態である方に起こりやすい症状として、めまいや動悸、息切れ、慢性的な疲れやすさ、倦怠感、頭痛、顔色が悪い、胸痛などがあげられます。
女性と貧血・貧血の症状
女性の場合、その生涯によって貧血になりやすい時期があります。月経では個人差がありますが、1回に20~140gの出血があるとされています。妊娠、出産でも体内の血液量は大きく変わります。
女性の中には極端なダイエットを行う方もいます。急激なダイエットにより、鉄分やたんぱく質などの栄養価が不足し、貧血が起こりやすくなってしまうことがあります。例えば短期間で大幅に体重を落とすような減量法は、健康を害してしまうので気を付けたいものです。
鉄欠乏性貧血とは?
貧血は栄養が不足することで起きることがあります。中でも一番多くみられるのが「鉄欠乏性貧血」です。貧血の70~80%が鉄分が欠乏するために起きる貧血だといわれています。
血液の赤血球に含まれているヘモグロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素とタンパク質が結合してできています。このヘモグロビンが酸素を全身に運んでいて、鉄分が不足するとヘモグロビン生成が減少し、体のすみずみまで酸素を届けることができなくなるのです。
こうして貧血が起こると全身倦怠感や動悸、息切れ、食欲不振などの症状が出ます。鉄欠乏性貧血は鉄分不足の偏った食事や過度なダイエットで引き起こされることが多く、病気などによる出血でも起こるようです。胃腸での鉄分の吸収に問題がある時に起こる場合もあるようです。
病気による出血の場合は別ですが、貧血気味という程度の状態なら毎日の食生活の改善などで解消できる場合がほとんどです。
鉄が不足しやすい原因
鉄は一般的に酸素と結びつきやすい物質です。体内での鉄の主な役割は、酸素を体のすみずみまで運ぶことです。これを「機能鉄」といいます。
私たちの体は約60兆個の細胞からなります。その全てに鉄が酸素を供給することで、細胞の中でエネルギーが産生されます。私たちが元気に過ごす手助けをしてくれるのです。
鉄が不足しやすい原因に、鉄を高濃度に含む食品が限られていることや、食事で摂ったものうち10%程度しか体内に取り込まないといわれるほど、吸収されにくい栄養素です。
鉄分は、他の栄養素が不足すると吸収率は上がりません。そのため鉄分を多く含む食品以外にも、バランスのとれた食事を考える必要があります。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があります。ヘム鉄を多く含む食品は牛肉、豚肉、カツオやマグロ、赤身の肉や魚です。(吸収率15~25%)
特に豚レバーは多くの鉄分が含まれます。ヘモグロビンに鉄を渡す役目をする銅も多く含んでいるため、より効果的に貧血対策ができます。レバー以外にはイワシやカツオにヘム鉄が含まれています。
食費を押さえたい人は牛や豚のひき肉を利用しましょう。豚そぼろや牛肉のしぐれ煮にしておけば、すぐに食べられます。ツナ缶や鮭フレーク、カキのオイル漬けなどでも良いです。
一方非ヘム鉄は野菜(ほうれん草、小松菜)やひじき、大豆、貝類(じじみ、あさり)、豆類(大豆、小豆、ココア)、海藻(ひじき)、卵、果物(ドライフルーツ、プルーンなどに含まれています。(吸収率2~5%)
ヘム鉄は非ヘム鉄より体の吸収率が高く、牛肉の鉄分の吸収率は15~25%です。非ヘム鉄の吸収率は2~5%が多いです。
ヘム鉄はビタミンCを一緒に
動物性食品やビタミンCなどと組み合わせると、吸収率が向上するといわれています。この作用は梅干しに含まれるクエン酸にもあります。
貧血気味だから鉄分を補強しようとレバーや魚ばかり食べるのではなく、野菜や果物を含め、食品の種類を増やすことがポイントといえそうです。
色んな食品をバランス良く取る
色んな食品をバランス良く、炭水化物だけでなくおかずをしっかり食べることです。ビタミンB2、B6、B12、葉酸、ビタミンCなども造血や鉄の吸収に欠かせません。これらを十分に取るには偏食せずに3食きちんと食べることが大切です。
たんぱく質は赤血球のヘモグロビンの材料となる栄養素なので、鉄と同様に大切です。肉や魚のたんぱく質は非ヘム鉄の吸収を高めます。
特に必須アミノ酸のバランスの良いたんぱく質である卵や肉は欠かさないように注意しましょう。1日の目安は卵1個、魚1切れ、肉80g程度、豆腐半丁程度です。
鉄剤、鉄入り補助食品
鉄剤は精製した鉄粉を主原料にしたもので、食事の中に含まれる鉄より大量の鉄を含み、吸収されやすい状態なので効率良く鉄を摂取できます。しかし鉄剤を服用すると胃が気持ち悪くなるなど、消化器症状が出やすく飲めない人もいます。その場合は主治医と相談し、他の方法で鉄を補給します。
コンビでなどでも購入できる鉄入り飲料やお菓子などの補助食品は、意外と鉄がたくさん摂ることができます。鉄剤を服用できないという方も、消化器症状が出ないので取り入れやすいです。
鉄材や食事で鉄を摂るのは基本ですが、こうした補助食品をおやつに取り入れるのもおすすめです。
ヘモグロビン値を上げるために市販のヘム鉄サプリを摂る
食べ物に含まれる鉄分は少量のため、貧血状態が進んでいる場合は鉄剤を利用する方が効果的です。薬なら効き目は確かだと思いますが、効きすぎて副作用が心配なのでサプリメントを頼ることにしました。一番手に入りやすいのはDHCのヘム鉄サプリですね。
鉄分は吸収されにくい特徴があるので、サプリを摂るのにおすすめの時間ってあるのでしょうか? またコーヒーやお茶などと一緒に摂ると吸収率を下げると聞きますが、本当でしょうか?
ヘム鉄サプリはいつ飲む?
非ヘム鉄は吸収率が低く、ヘム鉄の5~6分の1程度です。緑茶や紅茶などに含まれるタンニンの影響を受けると、吸収率が低下するといわれています。
そのため従来お茶などを飲まない方がいいとされてきましたが、最近は薬をお茶で飲んだりしない限り、あまり気にする必要はないとされています。
吸収率がどうしても気になるという方は、食後1時間過ぎてから飲む方が安心です。またサプリを食前や直後に摂取する場合、食事内容によっては鉄分の吸収を阻害してしまう栄養素を摂取している可能性があります。
ヘム鉄サプリは食後1時間経過してからか、もしくは就寝前などが最適といえます。
「寝る前に鉄分サプリメントを飲むとスッキリ起きられる」との情報を知り、就寝前に飲むことにしました。まだ数日しかたっていませんが、慢性的だった頭のふらつき、めまいの症状は治まってきました。どうやらヘム鉄サプリは即効性がありそうです。
少し前ですが、サプリを飲み続けた結果、腎臓機能の低下を招いたことがありました。ヘム鉄サプリは飲み続けても大丈夫なのでしょうか?
鉄分の補給は貧血症状がおさまってからも、体内に鉄分が貯蔵されるまでしばらく続ける必要があるようです。今後は自分の体調と向き合いながら、貧血を改善していきたいと思います。
まとめ:鉄分は体の機能を保つために欠かせない栄養素
血液検査でヘモグロビンの値が低いことに驚いてしまいましたが、めまいやふらつきといった貧血の症状は確かに気になっていました。貧血対策には鉄とともに良質なたんぱく質を含む食事を心がけることが大切です。
鉄分は私たちの体の機能を保つためには欠かせない栄養素です。日頃の食事とサプリの補助的利用で効率よく鉄分を摂取して毎日の活力に繋げていきたいものです。
市販で手に入りやすい貧血対策サプリは、DHCのヘム鉄サプリです。寝る前に摂る始めましたが、効果はあるように思います。